について話そうと思います。【2017年の記事です】
小説とか読んでいて、物理学者の次にカッコよかったのが株のトレーダーです。
様々な情報やデータを駆使して「買いだ!」「売りだ!」と資金をつぎ込む投資の世界、情報戦、カッコよかった。
でもやってみたら現実がわかりました。
今から株を始めたい人は、ZAIという雑誌の最初の数ページを見てください。


おそらく、有名なトレーダー達の「これからの日経平均の予測」みたいなのがあると思います。
グチャグチャです。
上がり続けると予想する人、急落すると予想する人、てんでバラバラです。
それぞれがもっともらしく、日本株が安すぎ、海外ディーラーの思考、北朝鮮の危機、色々踏まえて予測してますが、正直、明日上がるか下がるかすら正確に予想出来る人は見たことがありません。
僕の場合はTwitterの世界でかなり有名な人のツイートを毎日見ていたのですが、この日経平均の9月からの過剰な上昇を受けて、これは必ず暴落の合図だ、チャンスだ、と、ずっと空売りを仕掛けていて、どんどん上がっていく日経平均先物にどんどんナンピンの空売りを仕掛けて、12月のSQ精算で、どれくらい?数億の損失を出したのを見てました。
正直僕も同じように暴落の兆しを何度も見たつもりになってましたが、暴落はまったく起こりませんでした。
そこで僕の結論が出ました。
結局、投資の世界はギャンブルだと。
僕が憧れていたのは、世界の情報や日本の情報を駆使して行う頭脳戦の世界。
でも現実は宝くじや競馬と変わらない世界。
たしかにボリジャーバンドだの25日線だの、チャートだのものすごく沢山の用語があって、賢くなった気がします。
でも、結局は競馬の「あの騎手は強い」「あの馬は今年調子がいい」「馬の脚の具合が」など、競馬用語と変わらなくて、結局最後はギャンブルなんです。
上昇か下落かの二択なので、なんとなく上手くいって儲かる人もいます。
ただし、その運がいつまで続くか?永遠に続くか?わかる人はいません。
Twitterでほかの投資家のツイートを見ていても、「美しい曲線だ」「上昇の終わりの兆しだろう」などと言っていても、「明日必ず上がる、下がる」と完璧に予測し、それを毎日、何年も続く人はいませんでした。
それを見て、数年見続けて、僕は投資を辞めました。
投資の世界に憧れる人がいたら、こう言わせて下さい。
「情報戦でも頭脳戦でも何でもないよ?ギャンブルだよ?」と。
ただし、投資をやっていたのは後悔してません。
僕は基本「やりたい事をやる」が信条なので、遅くても早くても結局やったと思うし、誰かに止められてもやったと思います。
例え未来から来た自分に止められても、自分でやってみないと納得しない性格なので。だから、今の心情は、十分楽しんだからやめる、です。
【追記】
結果的にいわゆるアベノミクスは2020年まで続き、日経平均は24,000円台をキープしていました。
何も考えずに株や先物を買っていた人はどんどん儲けたと思います。
ところが、2020年2月、誰も予想できなかったコロナウィルスにより世界的な恐慌が起き、2020年3月、とうとう日経平均は20,000を割りました。
2017年に書いた記事ですが、今も意見は変わりません。
株、先物、為替はギャンブルです。
いろいろな用語で勉強していても、ほんのささいな事で崩れます。
世界の投資家がたぶん、上向きのポテンシャルだの下がりすぎだのなんだの言われていると思いますが、明日、上がるか下がるかすら分からないのが投資です。
特に今のような下落の場合は乱降下なので、上がったり下がったりします。
乱気流です。
目を覚ましましょう。
投資はギャンブルです。
真面目に働き、必要なものを買い、好きなことをして、貯金をするに勝るものはありません。
確かに今の銀行の金利はないようなものですが、マイナスにはそうそうなりません。
投資はやめましょう。